心の豊かさを築くための架け橋

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私たち(マナとショーン)は今年の6月頃に行われたGBPの定例(土曜日)ミーティングで出会いました。アジアからの参加者はごく少数な中で、ショーン(香港)がzoomのチャットでマ(日本)へメッセージを送り、その後メールのやりとりを経て、2人の共同企画が始まりました。

 

Zoom会議を通じて、お互いの仕事や最近の興味について話していくにつれ、私たちに共通する関心ごとが「こころの健康」というテーマであることがわかりました。今年7月21日、2人で初めて主催したワークショップには、日本からべてるの家から約6名、そして香港や中国から5名の合計10名が参加しました。べてるの家とは、マナの両親が働いている北海道浦河町にある社会福祉施設で精神障害を抱える人々が地域で働き、暮らしているコミュニティです。

第1回目のワークショップを企画する上で、私たちにとって挑戦だったのが、部屋に複数人が参加するべてるの家の環境と個別のアカウントから参加するひとたちの環境を両立させることでした。しかし、そこは即興演劇人としてどんなオファーも受け入れます。今回のワークショップのテーマは「つながり」でした。いろんな地域から集まった人たちと出会い、身体の動き、物語り、幼少期の記憶、そして様々な価値観を通じて繋がるということです。参加したある女性の感想では、普段海外の人と接する機会も少ない中、世界の人たちと繋がることができ、感激したと話してくれました。

他にもワークショップでは、参加者が話す言語の違いやコミュニケーションをする上で共通の言語を持たない、といった条件を考慮しました。ここでも私たちは通訳を途中で加える工夫を加えながら企画を進めていきました。また、声のトーンや音楽を取り入れて意味を伝えるということもしました。

第1回目のワークショップを終え、私たちは様々な学びを生かして、さらにテーマを膨らませていきました。そして私たちは第2回目の企画として、べてるの家の人々を再び招待して、日本の千葉県にあるひだクリニックが提供する精神科クリニックとの合同の企画が実現しました。ひだクリニックのデイケアは日中活動として当事者研究を含む、様々なプログラムを提供しています。このワークショップでは、2箇所、2端末を使って、2グループ参加するというもので、各グループ、6名〜8名という参加スタイルでした。テーマは、「ともに遊ぶ」です。ショーンは日本語を話さないので、マナが全体のファシリテーターを担当しました。ショーンが担当したのは機械操作、そして中国語を使ったセッションで、ショーンが中国語で話し、参加者は言葉のトーンやジェスチャー、表情を読み取って、日本語に通訳するという場面で登場しました。

以上のような2つのワークショップを企画する上で、私たちが重視したのは、時には遊びというのは「未知の世界」へと足を踏み入れるのにリスクが伴うこともあるので、参加者が居心地がいいと思える空間をつくることでした。そして、zoom越しでの遊びを通じて互いのグループが影響を与えあうグループ・ダイナミックスについても注意を払いました。参加者はセッションを通じて、他の集団と協力して作りあげる過程の中で、自分たちの集団にはない他の団体の文化を感じる機会となり、ひだクリニックのある参加者の感想では、「べてるの家のひとはユーモアに溢れている!」という気づきを共有してくれました。また、私たちは、参加者への配慮として、ワーク中の出入りや自由に行えることをセッションの始めに伝えました。1回目のワークショップでは、べてるの家の人たちの多くの人が途中を部屋を出て行きました。ある人は、トイレのため席を離れ、また別な人はタバコを吸いに出て行きました。最終的に残った3名と一緒にセッションを行いました。それはそれで、とても面白い場面でした。

最後に、私たちは「ここの健康」とは何かということも学びました。それは、ワークショップでは、みな対等であり、病気や診断名によってひとを判断するのではなく、何より重要なのはどのようにして私たちは共に新しいものを創造し、繋り、自分たちを肯定することができるかということです。

私たちはまだ出会ったことのない参加者とファシリテーターを積極的につなげていく応援をしていきます。もしマナとショーンがお互いに連絡をとっていなかったら、こういった展開にはならなかったかもしれません。「何がしたいか」そんな会話をぜひ始めてみましょう。そうすることで、あなた方の間で何かが生まれ、楽んみ、そして他者に提供する過程に友情が育まれるでしょう。

*後記:前回のセッションで私(マナ)が感動した瞬間

ミラーリングのエクササイズをしていた時のこと。私(マナ)がワークの説明をしている間、途中でタバコを吸いに外へ出てしまったある男性は、部屋へ戻ってきた時に、何をするのか分からずにいました。しかし、彼は他の人の動きを真似て、彼の番が来た時には、彼は即興で動きを作りました。のちに彼がどうやって動きを生み出したか説明してくれました。彼は踊っている間、自分の子どもの頃の記憶を思い出していたそうです。

私は、私が赤ちゃんだった頃から知っている人で統合失調症という診断を若い時に受けた彼ですが、私が小さい時よく私をベビーカーに乗せて町を散歩してくれました。私は彼の口から語られる幼少期の時の記憶や家族の話を聞いたことがありました。しかし、これが私にとって初めて彼がダンスで語った瞬間でした。彼の身体を通して語られる記憶に触れられたことがとても嬉しかったです。

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